FC2ブログ

自然治癒力に過度な期待をさせる治療方針

人間の身体には無意識下で、健康な状態を維持するよう様々な機能が働いています。 汗も、涙も、鼻水も、咳も、健康を維持するための症状です。

お医者さんによって、自然治癒力をどの程度考慮するかは違ってきます。 薬を使いたがるお医者さんもいれば、薬を使いたがらないお医者さんもいます。 どちらの治療方針が合っているかは、患者さんによっても捉え方が変わります。 医者を毛嫌いする人、薬を服用する行為が精神的な支えになる人、身体への負担より即効性を重視する人……などなど、患者さんにも色々な価値観があります。

いずれの治療方針も、行き過ぎれば命に関わります。
「自然由来の方法で身体の免疫力を高め、万病を予防する」と言われる一見安全そうに思える治療方針も例外ではありません。 むしろ、「薬を使わないから安心」と盲信的に従う人が多い分、危険性は高いと言っても良いでしょう。

薬に頼らないので身体への負担が少なく、免疫力そのものを高めるので一過性の効果ではなく、あらゆる病気の予防に繋がるという、素晴らしい医療方針のように思えても、フタを開けてみれば身の毛もよだつ医療ネグレクトの現実があります。
スポンサーサイト



新興宗教を信じる母親による医療ネグレクト

親戚の話です。

小学6年生になるYちゃんの母親(以下Rさん)は、新興宗教に没頭していました。 Rさんは10年ほど前、育児ノイローゼで自殺を考えていた時に宗教と出会い、その宗教で処方される薬(話によると漢方薬)を飲んでから精神が安定し、普通の生活に戻る事が出来ました。 自分を救った宗教に万能の可能性を見出してしまったのが事の発端です。

私がYちゃんの家で遊んでいた時、Rさんが小さな紙袋を持って部屋に入ってきました。 Yちゃんはその紙袋から真っ黒な粉を取り出すと、手元の麦茶でグッと飲み干しました。



「今の黒い粉は何? お薬?」

「うん、お薬だよ。」

「Yちゃんどこか身体が悪いの?」

「ううん、このお薬を飲んでいれば病気しないんだって。」



私はYちゃんの言葉が信じられませんでした。 なぜならYちゃんは異常なほどに痩せていて、顔が緑色っぽく(常に血色が悪かった)、昔からよく貧血で倒れていたからです。 そしてRさんにいたっては、全身の皮膚が黒ずんでいるように見えました。 日焼けや色素のそれとは違い、アザのような青黒いくすみが全身の皮膚に見えたのです。

私の経験した医療ネグレクト(きっかけ)

私には3つ離れた妹がいます。
妹は未熟児で産まれ、同い年のほかの子供たちに比べ成長が遅く、いつまでも身体が小さかったため、両親は何かと妹に世話を焼いていました。 手が小さいのでお菓子の袋も自分で開けられず、木登りや鬼ごっこも出来ず、人より二歩も三歩も遅れてヨチヨチついて回っては泣きべそばかり、思い通りに行かなければ暴れてしまう、そんな手の掛かる女の子でした。

一方私は身体が大きくスポーツが得意で、わがままを言わない、大人の手を煩わせる事の少ない子供でした。 ご近所さんからはいつも「理恵ちゃんは立派なお姉ちゃんだね」なんて褒められ、可愛い妹にも慕われ、私はとても幸せでした。


私が親の愛情に疑問を抱き始めたのは、小学校4年の夏休みでした。

これって医療ネグレクト?

医療ネグレクト」というテーマに触れ、「もしかすると自分にも当てはまるのでは」と心配する方がおられます。 少々の傷では手当をしない、風邪くらいでは病院へ連れて行かない……など、思い当たる方は少なくないはずです。 子供の日常のアクシデントに、親がいつまでも手を焼いているのも、それはそれで良くない事ですし、子供の成長にしたがって放任的になるのは普通だと思います。

医療ネグレクトを含む虐待の定義は人によって違うものです。 ですので、私がここで「これをやったら医療ネグレクトです!」と断言する事は出来ません。 状況や場合、環境などによっても見方は変わると思うので。

しかし、私なりの(独自の)定義を、参考までに挙げてみたいと思います。

表面化しにくい虐待「医療ネグレクト」

なぜ「医療ネグレクト」を取り上げるのか。
それは、一般的な虐待のイメージとかけ離れた環境で行われる事の多い、表面化しにくい虐待・育児放棄だからです。

表面化しにくい虐待というものは、虐待を行う親や虐待を受ける子供が、その行為が虐待である事に気付いていない場合が非常に多いのです。 医療ネグレクトの場合、子供はまず虐待と感じません。 当の子供が虐待と感じない物事に対し、周りの大人たちが虐待を疑う事など滅多にありません。

Pagination

Utility

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

メールフォーム

皆さんの見た「医療ネグレクト」をご報告ください。 ご自身の経験でも伝聞でも構いません。 また、「これは医療ネグレクトですか?」という相談も承っております。 内容をブログで紹介しても構わない場合は、お知らせください。

名前:
メール:
件名:
本文:

医療ネグレクトの理解を深める書籍

ping送信